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第6回 目の付けどころ
テレビなどで授乳シーンがでてくると、ついついプロの目で観察し 「おお、上手だわ」「こりゃ疲れそうだ」などなど勝手に鑑定しております。(変な趣味?) 『プロ』といっても、授乳生活歴5年のプロ、という意味でして。 医療者でなくても授乳生活者なら、だれでもできるんです。見るべきポイントは2つ。赤ちゃんの姿勢と口元。 ........鑑定してどうする、という意見も.......。趣味です、趣味。 残念ながら、授乳風景は日常のメディアではあまり出てこない。 ほとんどの場合、赤ちゃんにはボトル授乳なんですね。 たしか、映画『タンポポ』のラストは公園のベンチでの授乳シーンでした。 いろーんな食べ物の出てくる映画でしたが、 食べることのはじまり、原点は母乳からというメッセージでしょうか。よかった、ボトルじゃなくって。 それでは、前回のつづき。ステップ1の後半、赤ちゃんのポジショニング=位置決めについて。 ○赤ちゃんの姿勢 正しい姿勢とは。赤ちゃんの体全体が乳首の方をむく。 またはお母さんと赤ちゃんの、お腹とお腹が合う、とうイメージでもいいです。 耳、肩、おしりが一直線になっていればOK。首だけねじって乳首の方をむいているのはNGです。 どうして体の軸が曲がってはいけないのか! 理由1、私の解釈。 90度横向いて、濃ーいシェイクをずずずーっとストローで飲み続けるの、疲れませんか? そのくらい(.......ってこんな例えが正確なのか不明。根拠はないのよ。) 哺乳は、赤ちゃんには、ひと仕事。楽な体勢でお仕事してもらいましょう? 理由2、根拠アリの文献から。 飲み込む、嚥下(えんげ)という行動について。大人は飲み込む時、呼吸を止めますが、 赤ちゃんは呼吸しながら飲むことができます。 では、息をとめずに、ぐーっと飲む、やってみましょう。.......無理ですよねえ。 私はできる!という方、ご連絡下さい。お宝鑑定いたします。 口で飲みつつ鼻で呼吸する、これが普通の新生児。 誰に教わらなくとも、哺乳類として生きるため、もともと持っている働きです。 こういう独特な飲み方を乳児嚥下、といいます。 口腔内へ吸い込まれた液体は口の中にとどまらず、直ちに食道へ流れます。 この移動は『重力で流れ落ちる』スタイル。 ですから首がねじれていると、流れがうまく行かない、気管の方へ間違って流れる、 なんてことも起きそうです。 脱線。哺乳期の赤ちゃんの喉の構造は、呼吸と哺乳を両立できるものとして出来上がっています。 が、未熟な段階(妊娠35週以前)ではこの運動の協調ができません。 また個人差もあり、早産で生まれていなくても、 上手に呼吸&哺乳ができず息を止めて飲んでしまい、 顔がムラサキになってお母さんをあせらせたりする事もあるんです。 のんびりやさんでも、40週(予定日ころ)にはできるようになるので、御安心を。 また、乳児嚥下は2才半までには無くなるものだそうです。 つまり、この頃までは、誰でも乳児嚥下、すなわち鼻呼吸をしているのが普通の状態。 となると、おしゃぶりを使わなければ鼻呼吸がマスターできない、おしゃぶりで鼻呼吸を練習しましょう、 という説は変ですなー。 おしゃぶり、これもメディアでは赤ちゃんに必ずついて回るモノです。 見た目は可愛いけれど、絶対必要物品ではありません。 ついでに我が娘、2才4ヶ月。 まだ乳児嚥下なのであろうか。この項を書くまで考えた事もありませんでした。 人の鑑定をしている場合ではなかった......身近にオモシロイ対象物件が! 上手に吸ってもらうには良い位置にホールドすることが大切です。 それは、いたって簡単。「テストに出る要点」覚えてますよね、赤ちゃんの頭の高さと乳首の高さは同じ!です。 腕だけでだっこしないで、何かで赤ちゃんの重さを支えてますか。 どこかに寄り掛かってリラックスしてますか。 そして赤ちゃんの姿勢は..........顔も体もお母さんの方を向いている。オッケーです! (ね、鑑定できますでしょ?) 次回は [ステップ2]『口へくわえさせる』 はやく飲ませなくては.....。 next back top |