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第7回 反射を使おう
第7回 反射を使おう 鑑定報告。症例は2才5ヶ月女児。 保育園から帰宅すると、まず「パイ、チョーダイナー」と両側飲む。 夕食後や湯舟でも短時間飲むこともあった。寝る時には腕枕を要求しての哺乳。 寝た頃を見計らって口から外されると、母に背中を向けて寝返り、足を母の腹にのせる。 この後2〜3回夜間も哺乳行動を認めた。 目的を誤って母の背中や姉の腹を探す行為も見られた。 この哺乳を検討したところ、全て『乳児嚥下』で行われていた。 すーはー、すーはーの呼吸を背景に、クカクカクカと別のリズムが同時に行われていた。 一般には『乳児嚥下』は2才半で確実に消失すると言われているが、 今後いつまで可能なものか、次の機会に経過を報告したい。 いきなりですが、前回気がついた乳児嚥下についてでした。単に我が家の授乳風景なんですが。 みなさんのお宅ではどんな様子ですか? 本題いきます。 ステップ2は『口へくわえさせる』。 その前に、口へ入れる乳首の準備。 空いている方の手で、乳房を持ちます。親指が上、他の指は下側で、包むような感じ。 コツはただ一つ、下側の指が乳輪にかからないように「C」の字をイメージしてください。 先端部が平均して口に入らないと、痛みの原因になります。 ○口をあけさせる さあ、口を開けてもらいましょう。 赤ちゃんの持っている反射のひとつにその仕組みがあります。 先に書きましたが、反射。考えずに(脳の判断を経由せず)自動的に体を動かすシステムです。 「飲ませようとすると首を振っていやがる、こんなにきらうなんて、泣けてきた...」という授乳の感想 (そして、おっぱいがいやならミルクにしたら?なんてアドバイスがきてたりする)を見かけるのですが、 「ちがーう!!それは反射!」。 反射なので赤ちゃんは考えていませんってば。 「いやがっている」のではなく「乳首を探す自動運動」です。 それがRooting Reflex 追いかけ反射。 唇の口角へ軽い刺激が加わると、口を刺激部位へ移動させようと頭部が動く、という一連の運動です。 具体的には 口角の、刺激された方向へ頭を回す。 上唇では、口を開いて首を伸ばす。 下唇だと、口は開いてあごを下げる。 .....自分でやってみました?刺激の方を「追いかけて」いますよね。 この自動運動がみられるのは生後5ヶ月ころまで。発達するにつれ、消えていく原始反射なのです。 そこから先は、自分の意志で探す段階になるのでしょう。 で、この反射を誘発するのには、どうするか?最初に戻ります。 正しい位置で持った乳首で「ちょんちょん」と(ほれっほれっ、うりうり、おらおら、何でもいいですけど) 唇を刺激してみる、だけです。 外側を向いている赤ちゃんを母の方へ向かせようと、外側のほっぺたを刺激する、と、 ますます反対方面を探してしまうので、御注意を。 こういう動きが、いやがっているように見えるのかもしれません。 新生児反射って、単なる「運動」なのですが、お母さんには「感情を伴った行為」に見えて、 いろいろ心配になってしまうんです。にくいやつ。 正しい刺激は、こっち向いて、と母に近い唇(口角)をつついてくださいね。 ○入れる ちょん、ちょん、の刺激で赤ちゃんはこっちを向いて、口を開けます。 ま、気分じゃなくって、開けない時もありますが......そういう時の裏技紹介。 再度刺激をする、声をかける「口を開けてね?あーん?」、お母さんがあーんと口を開けてみせる、なども。 (赤ちゃんは顔真似できるんですよ−、じつは。) おっきく口を開けました!さあ、ここで素早く!乳首を入れると同時に、だっこした腕で赤ちゃんを引き寄せる! もいちど書きます。 入れると同時に引き寄せる! これが大切なところ。 心情的にもついつい赤ちゃんの方へ寄っていってしまうんですが、違います。こっちへ来てもらうんです。 <この項 つづく> next back top |