●3月16日 クロストーク
たけなが:確かに。まずは、自分自身の気持ちに言葉をつけてあげることが大切だと思うのね。先程私がお話しした、喪失体験をカウントしないのよね。だけど、それをしてみてほしいなと。
たけなが:そういう男性がいるというのは素敵ですね。そうですね、一歩踏み込んで「君に必要なんだから一緒に買おう!」と言ってくれるような男性がどんどん増えてほしいですね。 光畑:日本の男性はとってもシャイなので、どう愛情表現すればいいかわからない方が多いんですよね。でも伝えてくれないとわからないじゃないですか…。 たけなが:日本の男性ももっと素直にパートナーへの感謝や愛情を言葉にできるようにしてほしいですね。せっかくパートナーになったのですから、お互いが素敵に楽しく生きていくために恥ずかしいけど言ってみる、行動してみることも必要じゃないかしら。 光畑:それにしても、(ページを見ながら…)この本の中の3つの輪、スゴイ感動しました! たけなが:子どもに振り回されている日常でも、その3つのバランスを取っていくとよいですよ。人間の本当のバランスは、3つの輪が満たされている社会が理想だと思います。精神衛生学的にも良いです。ストレスがたまると、ノイローゼになりますから。 光畑:私は、「ゼロにしないことが大事」というところがいいなあと思います。「小さくすればよい」というところも、まさに共鳴する部分です。 たけなが:大切なのは、 いつでも家族には愛が大事というところかな?! 光畑:たけながさん、ありがとうございました! では皆さんからのご意見やご質問をお受けしたいと思います。
たけなが:大きな意味で、「家族の時間が大切です」と社会が認めてくれればいいのだけど…。せめて、あなたが夫に対して言い続けることは大切です。そのときに気をつけることがあります。ものは言いようで、言い方も大事。 光畑:子育て支援じゃなく、お母さん支援が大切なんですね。「ほめ上手」という言葉も大事ですね。 たけなが:そうですね。産後のお母さんってほめられないんですよね。だから感謝の気持ちが枯渇しちゃう。出産したとたん赤ちゃんのお世話でへこたれてしまうのは、赤ちゃんのお世話をしてもあたりまえでいてほめられない。不安になってしまい、それがどんどんマイナスに作用してしまう…。変えていくのは大変です。日本人ってみんな、ほめ下手ですよえ。 光畑:ほめて育てる、というのも流行ですよね。そういえば昔は叱りまくっていた映画やお芝居の監督も、今はほめて育てる人が増えていると聞きました。 たけなが:山田洋二監督は、ほめ上手ですね。「俳優は、怒ってはダメ。肯定的なダメ出しが必要」とおっしゃっていますね。そういう人が、ニューリーダーってことですよね。 光畑:それって、子育てにも言えますよね。ついついダメ出ししてしまい、ほめるのは難しいものですが、その視点は大切にしたいですね。 会場:私の母はずっと働いていたので、私も子育てしても働くのが当然というか自然に選択していたのですが、私が子どもを産んだ今になって「あなたには、小さい頃かわいそうなことをしてしまったわね。」と言われて…。それまで、何とも思っていなかったのですが、その母に小さな子を預けても働くのはかわいそうと言われてしまい、ちょっと揺らいでしまいました。 たけなが:長いスタンスで考えてみるといいですよ。どんなお母さんでも思春期はあって、第2の思春期みたいな時期が更年期なんです。更年期って後悔や迷いがポロっと出る時期なんです。ああすれば良かったのかな、とか、気持ちが揺らいじゃってぽろりと言葉で出てしまったんでしょうね。お母さんの心もきっとそういう選択もあったな、って振り返っていろいろ悩んでしまうんでしょうね。あやなす縄のごとく。人の気持ちはウェーブするので、そう受け止めてください。 光畑:価値観って、グラグラしますよね。一日の中でも、朝と夜で違ったり…。私も楽な方を選択します! 会場:周りをいかに味方にするかが大切なんですね。 たけなが:そうですね、社会がもっとお母さんの味方になってくれれば良いのですが…。少子化対策を議論していますが、もっと社会がお母さんを大切にすることがまず必要と思います。お母さんを大切にしない大人を子どもは信用しない。会社経営者の方によく言うのですが決して、子どもの前でお母さんを批判しないでくださいって。目の前で母親がしかられたらその子はずっとその大人=会社に対して反感を持ちます。逆に目の前でお母さんを大切にしている事がわかれば、その会社のファンになるでしょう。そうなれば将来その会社のファンが増える事になる。もっとそのことに、社会が気づくといいのですが…。 会場:母親の精神状態が大切だということがわかりました。自分が思っていることを、肯定していいんだと思いました。これからは、マザーリングマザーになっていきたいです! たけなが:みなさん、お誕生日、お祝いしてもらっていますか?プレゼント、もらっていますか?たとえば、月に一度、ラブラブで出かけていますか?ぜひ、そんな時間を持ってください。定期的に続けてね。すると、どんどん楽しくなってきますよ。子育ての中でも、そういう時間を持つ事で大人の男と女になるといいです。 会場:今日はありがとうございました。私、こんな雰囲気大好きです。 光畑:仕事から離れているのを焦るのではなく、マネージメント能力を鍛えていると考えるといいですよ。きっと、いい上司になって復帰できますよ! 子育てを経験すると人をどう、いかに使うか? 段取り力も鍛えられていると思います。 たけなが:子育てが苦しいのは、職人タイプ、芸術家タイプの人かな? 自己決定している爽快感がある職業はつらいかも。そういう人は自分で育てなきゃ!となるのではなく、そういう事が得意の方で助けてくれる人を探すのもいいですね。 光畑:きっと、根っこの部分のマネージメント力が上がっているので、焦らず、そのスキルを育てていると思って育休を過ごすと思いますよ。 たけなが:私、今62歳ですが、今までに家族と自分と仕事との折り合いをつけるためにいろんな選択を重ねてきました。その時々で悩みましたが、うまくやっていける道、たくさんありますよ。キャリアはゆっくり磨きましょう。子育てを機に人生のギアチェンジするといいですよ。 光畑:別の価値観を入れていくチャンスになりますよね。男性ならそれこそどこかの山奥に修行にこもらないとできないですよね。それが女性は子育てというギアチェンジができる時間が取れる。「子育ては、何とお得な人生なんでしょ!」と思います。 たけなが:男性は、その点単調な生活ですが、女性はドラマティックに変化しますよね! 光畑:子どもを産んだらおしまいだと思っていましたが、どんどん面白くなってきました。皆さんはまだまだお若いですし、これからいろいろ経験できると思います。ぜひ、これでおしまいなんて思わないでくださいね。 たけなが:先は長い 先は長い 私なんて62歳!これからまだまだいろいろチャレンジしていきたいと思いますよ! 会場:それが一番のサプライズです!
今回のクロストーク、復職前のママさんがたくさん集まりました。 艶やかで、パワフルなトークは 大盛況でした! NHK・グランジュテの撮影も入り、終始にぎやかでした。
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